私が住んでいるマンションでEV用の充電器を設置するという話がでています。
今日はこの件について記しておきます。
EV充電器設置の経緯
東京都ではEVの充電設備を普及するために、補助金制度が設けられています。
これを利用して充電設備を設置しようということなのですが、400区画全てに設置しようとしているのです。別にそれはそれで構いません。ところが、一部の理事によって話が勝手に進んでしまっているのです。専門委員会と言ってますが、どう見ても(私から見たら)素人同然。多分充電設備設置会社に良いように言いくるめられたなって感じ。
設置費用は全部この会社が持ちます、マンション側の負担は一切なし、電気代も利用者が負担するので他の方が負担することはないといいこといっぱい(笑)
だったら全区画に設置しましょうという流れになったようです。
ただほど高いものはない
全額持ってくれるんだし、負担ないならいいじゃん
と思ったのですが、15年設置することが義務化されていたのです。しかも、違約金が1億3千万円くらい。ちょっとこれはどうなのよと思いました。15年も経ったら技術なんてどんどん進歩しちゃって、陳腐化しちゃいますよ(汗)
充電器の規格
皆さんは充電器の規格をご存知ですか?日本ではCHAdeMoという規格を推進しています。これを国際標準にしようとしています。
EV用の充電規格なのですが、日本、中国、EU、北米でバラバラです。
そこへこんなニュースが入ってきました。
日産が北米とはいえ、CHAdeMoはやーめたって言ってしまい、テスラが推進しているNACSという方式に行くことを宣言しました。
世の中にたくさんの規格が存在すると、どうなるかっていうと、一番多く使われているものが勝ちます。これをデファクトスタンダードと言います。かつて日本の携帯電話が負けたときみたいな感じですね。ガラケーなんて言われました。今、EV用の充電器でこれが起ころうとしているわけです。
CHAdeMoの決定的な致命点
他の方式は急速充電と普通充電が同じケーブルでできるのに対し、CHAdeMoはケーブルが別々です。しかも充電口が普通充電と急速充電で別れているのです。面倒だと思いませんか?しかもこの名前、
お茶でも飲みながら充電
みたいな感じでネーミングしたとか(汗)→実際はCHArge de MOve = 動く、進むためのチャージ
こんなのが世界標準になると思いますか?
もし規格が変わってしまったら
全区画にCHAdeMoの充電器を設置し、数年後にNACSになったらどうなるでしょう。ホコリを被った置物になること間違いなし。エンジニアであれば、危機回避(リスクヘッジ)のための手段を用意します。今回の件でいえば、全区画に設置ではなく、世の中の流れを汲みながら、まずは10区画とかにしますね。だって、5年先の技術でさえ予測不可能ですから。USBだってType-B、マイクロUSB-B、Type-C、そしてPDと進化しています。EVだって、作られたのはもう20年以上前ですが、本格的に開発が進んできたのはここ数年。全固体電池も実用化されつつあります。
もちろん充電器の規格だって進歩するでしょう。おそらくNACSだってここで止まるとは思えません。それなのに400区画全部に設置とか頭が逝かれているとかしか思えません。
やーめた
それで理事会の班長になって欲しいと言われました。まーしょうがねーなーって感じで引き受けたのですが、なんと!EVに関しても取りまとめてもらうとか言い出したのです。
先程までも書いたように私は全区画に設置するのは反対です。それなのに推進する方で取りまとめるとか無理でしょ(笑)
なので、理事会できっぱりお断りしました。なんなら就任決議をみんなで反対して否決してくれとまで言いました。だけどね、所詮理事なんてみんなやりたくてやってるわけじゃない。順番が回ってきたので仕方なくやっているって人たちばっか。面倒だから賛成するんですよね。バカバカしいので、理事も辞めさせてくれって言っておきました。
さ、来週の臨時住民総会でもちょっと暴れてあげようかな(笑)