クボタが「水素」でエンジン事業を再構築

宮崎行政書士
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産業用エンジンを手掛けるクボタが水素エンジンに力を入れるようです。
その中身について見ていきましょう。

産業用エンジンの開発

クボタはご存知のように主に農業用機器の製造販売を行っている会社です。
他にも建設機械やごみ焼却炉、浄水プラントや下水プラントも手掛けています。
今回の話題になっているのは、耕運機の大型エンジンの水素化を行うというものです。

今回開発を行うのが3.8リッターのエンジンです。
普通乗用車の1.5倍くらい、軽自動車なら約6倍です。
乗用車用エンジンと比べて排気量が大きく、当然ながら水素タンクも大きくなければいけません。
ただ、耕運機なので長距離運転を行うことはないでしょうから、そこまで大きくする必要はないかもしれません。

水素以外にも活路を

当然ですが、水素以外にも開発を進めているでしょう。
例えば合成燃料です。
クボタの場合は、バイオディーゼル燃料になります。
株式会社ユーグレナが開発を進めているサステオが有名です。
トヨタが出場した富士スピードウェイでの24時間レースがありました。
水素エンジンで出場したことで話題になりました。
実はマツダがこの合成燃料を使用したディーゼルエンジンで出場し、完走したことはご存知でしたか?
すでにバイオ燃料は実用化に向けて着々と進んでいます。
e-fuelも含め、このような合成燃料は既存のエンジンをそのまま活用できます。
日本のように電気を作るのに、化石燃料を燃やして作っていてはカーボンニュートラルは程遠いです。
合成燃料、水素であればカーボンニュートラルの世界が実現できると思っています。

デメリットもある

もちろんメリットばかりではありません。
デメリットもあります。

製造コストが高い
製造コストはガソリンの6倍とも言われています。
環境にいいと言われても、価格が高かったらなかなか選ぶのは難しいと思います。
私も躊躇しちゃいますね。

水素の場合輸送コストも莫大
水素は気体です。
しかも地球上で一番小さい分子ですから、水素タンクをすり抜けて漏れてしまいます。
液体にしようとしても、沸点は-253℃。
液体化するエネルギーも半端じゃありません。
また、液体で輸送しようとしても、-253℃を保ったまま輸送するのは非常に困難です。

まとめ

いかがでしたか?
CO2削減、地球温暖化対策は待ったなしです。
できるできないじゃないんです。
やるしかないんです。
まさに技術は日進月歩。
これからどんどん発展していくことを楽しみにしていましょう。

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